“のきあんどん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軒行燈92.3%
軒行灯7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新宅のことで、夜番の燈火あかりを表にあげる時には、毎朝々々夜明け前の軒行燈のきあんどんの下掃除をして置いて、その油布巾で戸障子の敷居などを拭いたものであつたともいふ。
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
打越うちこえて柴屋寺へといそぎける(柴屋寺と言は柴屋宗長が庵室あんしつにして今なほありと)既に其夜も子刻こゝのつ拍子木ひやうしぎ諸倶もろとも家々の軒行燈のきあんどんも早引てくるわの中も寂寞ひつそり往來ゆきゝの人もまれなれば時刻じこくも丁度吉野屋よしのや裏口うらぐちぬけ傾城けいせい白妙名に裏表うらうへ墨染すみぞめの衣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
軒行灯のきあんどんのおぼろな光の下に三人、五人たたずんで、近所の人達と、妙にひそめたような声で、話し合っている。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)