“のきあんどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軒行燈66.7%
軒行灯33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このあいだから男の身を案じ暮らしていたお園は、薄暗い軒行燈のきあんどうの下にしょんぼりと立っている六三郎の寂しい影を見た時に、涙がまず突っ掛けるようにこぼれて来た。
心中浪華の春雨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
おおおお、三人が手をひきッこで歩行あるいてきます……仲の町も人通りが少いなあ、どうじゃろう、景気の悪い。ちらりほらりで軒行燈のきあんどうに影が映る、——海老屋えびやの表は真暗まっくらだ。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこで駈けだすようにして、車夫に教わったその横町へ入ると、なるほど山本屋という軒行灯のきあんどうが目に入った。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)