“ぬひこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
縫子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代助は斯う云つて、あによめ縫子ぬひこ蝙蝠傘かはほりがさげて一足ひとあし先へ玄関へた。車はそこに三挺ならんでゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
昨日きのふ縫子ぬひこしてつたら、何所どこかへなくなして仕舞つたんで、さがしにたんださうである。両手であたまを抑へる様にして、くしを束髪の根方ねがたへ押し付けて、上眼うはめで代助を見ながら
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
あにも芝居に就ては全たく興味がなささうだつたけれども、例の如く鷹揚に構えて、黒いあたまいぶす程、葉巻はまきをゆらした。時々とき/″\評をすると、縫子ぬひこあのまく綺麗きれいだらう位の所であつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)