“なまかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生皮83.3%
生乾16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窟の入口には薄黒い獣の生皮なまかわを敷いて、エッキスという字のように組まれた枯木と生木なまきとが、紅い炎焔ほのおや白いけむりを噴いていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
今日では石油を襤褸ぼろに浸していぶすものであるが、以前は竹の串に髪の毛を少しわがねてはさみ、その片端を焦がしたもの、あるいは野猪のじし生皮なまかわを一寸角ばかりに切って
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
生乾なまかわきのはぎあわせの裾をさばいて、うねうねとした黒土の小道を、上の森陰の部落をさしていっさんに上って行った。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
下女の話を大概たいがいにして、外へ出て見ると、昨日の雨で生乾なまかわきの大地には、斑々はん/\として足跡が入り亂れ、どれが曲者のやらわかりませんが、そのこと/″\くが女物の水下駄で、現に鼻緒はなをのゆるんだのが二足