生乾なまかわ)” の例文
生乾なまかわきのはぎあわせの裾をさばいて、うねうねとした黒土の小道を、上の森陰の部落をさしていっさんに上って行った。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
下女の話を大概たいがいにして、外へ出て見ると、昨日の雨で生乾なまかわきの大地には、斑々はん/\として足跡が入り亂れ、どれが曲者のやらわかりませんが、そのこと/″\くが女物の水下駄で、現に鼻緒はなをのゆるんだのが二足