“なだらか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緩慢50.0%
円暢25.0%
平坦12.5%
斜平12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緩慢なだらかな地勢に沿うて岡の上の方から学校の表門の方へ弧線を描いている一筋のみちだけは往時むかしに変らなかったが、門のわきに住む小使の家の窓は無かった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
緩慢なだらかではあるが、しかし深い谷が楼のすぐ前にひらけていて、半蔵はそこいらを歩き回るには事を欠かなかった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
牧師が説教台の上で読んだ亡い学友の略伝——四十五年の人の一生——互にそのことを語り合いながら、城下らしい地勢の残ったところについて緩慢なだらかな坂の道を静かに上って行った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
緩慢なだらかな傾斜は浅い谷の方へ落ちて、草地を岡の上のように見せている。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
木曾路の入り口に新しい名所を一つ造る、信濃しなの美濃みの国境くにざかいにあたる一里づかに近い位置をえらんで街道を往来する旅人の目にもよくつくような緩慢なだらかな丘のすそに翁塚おきなづかを建てる
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
言葉は無くても真情まことは見ゆる十兵衞が挙動そぶりに源太は悦び、春風みづを渡つて霞日に蒸すともいふべき温和の景色を面にあらはし、尚もやさしき語気円暢なだらか
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
言葉はなくても真情まことは見ゆる十兵衛が挙動そぶりに源太は悦び、春風みずを渡ってかすみ日に蒸すともいうべき温和の景色を面にあらわし、なおもやさしき語気円暢なだらか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
五六町ばかり登ったところで、路が平坦なだらかになりましたから、もう峠となったなと思っておりますと、火の光が見えて家らしい物が眼に入りました。
死人の手 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
台地の一帯は、南向きの斜平なだらか斜面スロープになっていた。
都会地図の膨脹 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)