“ながばなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長話77.8%
永話11.1%
長談11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに第一、こんなに遅くまで帰らないでは宿でも案じているであろうし、この上行者の長話ながばなしを聞いていたら、いかな秋の夜も明けてしまうかも知れないのである。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
さて私の永話ながばなしはこれで終りますが、貴君はこのはなしが彼の言うとおり実際あったことかどうかについて御判断がつきますか。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
見ればはれ渡りたる北斗のひかり晃々ぴか/\として襟元えりもとへ落る木滴きしづくに心付見ればをけそばに打返して有しにぞ彌々いよ/\不審ふしんに思ひ彼方此方かなたこなたと見廻す中彼の重五郎は柳の小蔭こかげよりと立出小聲にてアヽもし安五郎樣私は白妙樣しろたへさまにはのがれぬ縁の有者此の處にての長談ながばなしは無益なり少しも早く鞠子まりこの奧の柴屋寺しばやでらへ御出成れて御待あれ委細ゐさい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)