“長話”の読み方と例文
読み方割合
ながばなし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけさむしいでせうとつて、つい座敷ざしきあがんで、ひと火鉢ひばち兩側りやうがはかざしながら、おもつたより長話ながばなしをしてかへつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それに第一、こんなに遅くまで帰らないでは宿でも案じているであろうし、この上行者の長話ながばなしを聞いていたら、いかな秋の夜も明けてしまうかも知れないのである。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
いや。わしにはそこまでの思いきりがない。人間というものは、みんなこれまで自分のして来た仕事に、引きずられて往くものなのだ。——ああ、お前につかまって、つい長話ながばなし
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)