“とりさば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
取捌83.3%
裁決16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこは正面の土間から続く板の間で、片側は硝子窓で区切られた事務室になっていたが板の間の処は、昼間はいろんな商品が取捌とりさばかれ店員の出入りの頻繁な場所であった。
昔の店 (新字新仮名) / 原民喜(著)
しかし、生れつき性格に屈托のある青年は、ただ、悲しくいじらしいものに、それを感ずるだけであって、娘の情を、どう受け止めて好いのか、取捌とりさばけば好いのか、まるで手足がなかった。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
さもなくば、このおそろしい懷劒くわいけん難儀なんぎ瀬戸際せどぎは行司ぎゃうじにして、としこう智慧ちえちから如何どうともうせぬ女一人をんなひとり面目めんもくいまこゝで裁決とりさばかす、くだされ。さ、はやなんとなとうてくだされ。