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とけいだい
月はすこし
欠けていましたけれども、やはり
流るるような
青い
青い
光は、
時計台を
照らして、
高い
塔が
夜の
空にそびえているのを
見ました。
あまり
遅くならないうちに
帰らなければならぬと
思って、
窓ぎわを
離れてから
振り
向くと、
高い、
青い
時計台には
流るるような
月光がさしています。
独り、
高く
時計台は
青く
空に
突っ
立って、
初秋の
星の
光が
冷たくガラスにさえかえっていました。