“とくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トクラ
語句割合
戸倉33.3%
十倉33.3%
徳倉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸倉とくらを出立して七里の山路やまじぎ、花咲峠はなさきとうげの険をえて川塲湯原村にきたはくす、此地に於て生死を共にし寝食しんしよくを同じくしたる人夫等十五名と相別あひわかるることとなり、衆皆其忠実ちうじつ冒険ぼうけん
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
尾瀬おせが原を戸倉とくらかへるべしと、たちまち一决す、之によりて戸倉にいたるを得べき日数もあらかじ想像さう/″\することを得、衆心はじめて安んじ、犠牲ぎせいに供したる生命せいめいからうじてたもつを得べからしめたり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
曾根 あの、こちらが……和久井わくゐさんでゐらつしやいます。こちらが、十倉とくらさん……。どうぞ、そちらへ、あなた……。
頼母しき求縁(一幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
東の窓からは近く香貫かぬき徳倉とくらの小山が見え、やゝ遠く箱根の圓々しい草山から足柄あしがらの尖つた峰が望まるゝ。北の窓からは愛鷹山あしたかやまを前に置いた富士山が仰がるゝ。
樹木とその葉:04 木槿の花 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)