“ぢひゞき”の漢字の書き方と例文
語句割合
地響100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所へ遠くから荷車にぐるまおとが聞える。今、静かな横町をまがつて、此方こつちへ近付いてるのが地響ぢひゞきでよくわかる。三四郎は「た」と云つた。美禰子は「はやいのね」と云つた儘じつとしてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
黒ずんだマロニエの木立こだちに白樺がまじつて居て落葉おちばの中に所所ところどころ水溜みづたまりが木の影を映して居る。縦横に交叉して居る大きなみち時時ときどき馬車の地響ぢひゞきを挙げながら、その先は深い自然林の中に消えて仕舞しまふ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
どの汽車よりも大きな地響ぢひゞきを立てて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)