“じひびき”の漢字の書き方と例文
語句割合
地響100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば貴人の馬車富豪の自動車の地響じひびき午睡ごすいの夢を驚かさるる恐れなく、夏のゆうべ格子戸こうしどの外に裸体で凉む自由があり、冬の置炬燵おきごたつに隣家の三味線を聞く面白さがある。
ところが真夏の八月に入った或る日の事、鯛網引たいあみひきの留守で、村中が午睡ひるねをしている正午下ひるさがり時分に、ケタタマシイ自動車の音が二三台、地響じひびきを打たして別荘の方へ走って行った。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ふみ 火の帯、火の波、火の流れ、姿のみえない所から軍歌が地響じひびきのように湧き上ってきて……ほら、又聞える。身体全体を揺り動かされるような気がするわ。万歳、万歳、万歳……。
女の一生 (新字新仮名) / 森本薫(著)