“ちつか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千束66.7%
千塚33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恋歌こいか艶書えんしょ千束ちつかにあまるほどであったが、玉藻はどうしてもその返しをしないので、実雅はしまいにこういう恐ろしいことを言って彼女をおびやかした。自分の恋を叶えぬのはよい。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
よし送り送りて千束ちつかにも余れ、手に取るからのけむぞとあなどれる貫一も、かつて宮には無かりし執着のかばかりなるを謂知いひしらずあやしみつつ、今日のみはすぐにもかざりしその文を、一度ひとたびひらき見んと為たり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
欺き櫻井村にて右膳うぜん權内ごんない馬場ばば内にて源三郎七右衞門川越の町にて大坂屋七兵衞和久井わくゐ五兵衞千つか六郎兵衞大圓寺だいゑんじ自性じしやう寺其外寺院にて七ヶ寺都合廿七人金高二千八百兩出來しゆつたいせりさて千塚ちつか六郎兵衞は帳本ちやうもとにて金子は常樂院へ持參の上證文と引替ひきかへ約束やくそくにて伊賀亮に附從つきしたがひ川越を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)