“だみごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
濁声90.3%
訛声6.5%
泥声3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうせ任せたつたかつらと、田舎いなかの客の唄う濁声だみごえは離れたる一間より聞えぬ。御療治はと廊下に膝をつくは按摩あんまなり。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
といわれ、作藏は少し怒気どきを含み、訛声だみごえを張上げ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
生々せいせい又生々。営々えいえいかつ営々。何処どこを向いてもすさまじい自然の活気かっき威圧いあつされる。田圃たんぼには泥声だみごえあげてかわずが「めよえん」とわめく。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
若々とした武蔵野に復活の生気があふれる。色々の虫が生れる。田圃たんぼに蛙が泥声だみごえをあげる。水がぬるむ。そろ/\種籾たねもみひたさねばならぬ。桑のがほぐれる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)