“だざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
太宰61.5%
堕在23.1%
大宰7.7%
堕罪7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太宰だざいというのは、わばペンネエムであって、私の生まれた時からの名は、その木村武雄なのである。
乞食学生 (新字新仮名) / 太宰治(著)
今余が面前に娉婷ひょうていと現われたる姿には、一塵もこの俗埃ぞくあいの眼にさえぎるものを帯びておらぬ。常の人のまとえる衣装いしょうを脱ぎ捨てたるさまと云えばすでに人界にんがい堕在だざいする。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
同時に、九州における菊池党の位置もここへきてすばらしい勢威を増していた。——大宰だざい少弐しょうに家も、鎮西奉行の大友も、もののかずともみえなかった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父の大宰だざいノ少弐妙恵みょうけいから命ぜられて、弟の頼澄よりずみ、一子の氏鶴丸しかくまる、ほか郎党三百をひきつれ、率先そっせん
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
里人のかたるを聞けば、汝一旦ひとたび愛慾あいよく心神こころみだれしより、たちまち鬼畜に一二五堕罪だざいしたるは、あさましともかなしとも、一二六ためしさへまれなる悪因あくいんなり。