“たまよりひめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タマヨリヒメ
語句割合
玉依姫60.0%
玉依媛40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくてその御子の彦火火出見尊ひこほほでみのみことの御妃も、同じく国津神の豊玉姫とよたまひめで、さらにその御子の鵜草葺不合尊うがやふきあえずのみことの御妃は、その豊玉姫の御妹の玉依姫たまよりひめと申すお方でありました。そして神武天皇はそのお子様です。
二人ふたりはたして本当ほんとう御姉妹ごきょうだい間柄あいだがらなのか、それとも豐玉姫とよたまひめ御分霊ごぶんれい玉依姫たまよりひめでおありになるのか、うもそのへんがまだ充分じゅうぶんわたくしちないのでございます。
鵜茅草葺不合命うがやふきあえずのみことは、ご成人の後、玉依媛たまよりひめを改めておきさきにお立てになって、四人の男のお子をおもうけになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
水辺または水神に関係ある家々の旧事に、玉依媛たまよりひめの名を伝えるのは、皆この類である。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
ひめは海のお宮にいらしっても、このお子さまのことが心配でならないものですから、お妹さまの玉依媛たまよりひめをこちらへよこして、その方の手で育てておもらいになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)