“たまぎく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玉菊83.3%
玉喜久16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はるさくらにぎわひよりかけて、なき玉菊たまぎく燈籠とうろうころ、つゞいてあき新仁和賀しんにわがには十ぷんかんくるまこと此通このとほりのみにて七十五りようかぞへしも、二のかわりさへいつしかぎて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なき玉菊たまぎくが燈籠の頃、つづいて秋の新仁和賀しんにわかには十分間に車の飛ぶことこの通りのみにて七十五りょうと数へしも、二の替りさへいつしか過ぎて、赤蜻蛉あかとんぼう田圃に乱るれば、横堀にうずらなく頃もちかづきぬ。
里の今昔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
多くの舞子が去った後に残っていたのは、此の十三歳の千賀菊と同じく十三歳の玉喜久たまぎくとの二人であった。二人とも都踊に出るために頭はふだんの時よりももっと派手な大きな髷にっていた。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)