“たてじま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竪縞55.3%
縦縞26.3%
立縞13.2%
堅縞5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白っぽい竪縞たてじまの銘仙の羽織、紫紺しこんのカシミヤの袴、足駄を穿いた娘が曾て此梅の下に立って、一輪の花を摘んで黒い庇髪ひさしびんに插した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
どろどろして灰色に見える小さな縦縞たてじまのある白い単衣ひとえを着た老人は、障子しょうじを締めてよぼよぼと来てちゃだいの横に坐った。
藍瓶 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
金貨遊戯室の、立縞たてじまの短いスカートの女が毛皮の襟に顔をうずめて、夜会バッグにしまった三角形の××を彼女の墓誌銘にして、梅田方面に立ち去った。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
二ツにけ脳骨砕けて脳味噌散乱したる有様実に目もあてられぬ程なり医師の診断に由ればいずれも午前二三時頃に受けし傷なりと同人の着服きものは紺茶堅縞たてじま単物ひとえものにて職業も更に見込附かず且つ所持品等は一点もなし其筋の鑑定に拠れば殺害したる者が露見を
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)