“たうもろこし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玉蜀黍80.6%
唐黍9.7%
蜀黍3.2%
唐玉黍3.2%
唐蜀黍3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茄子で馬をつくつたり、玉蜀黍たうもろこしや胡瓜や大角豆などをいろいろな形にして集めたりして、小机の上に乗せて、七夕様に供へた。
月を見ながら (新字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
手前商ひまするものは、皆玉揃ひの唐黍たうもろこし云々うんぬん
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此の外に、蜀黍たうもろこし胡瓜きうり
蜀黍たうもろこしとかぼちや、豆、芋
私達が出て行つた岸は、夜見が濱とは反對の側にある廣い入江に添うたところであつたから。陸には稻田も多かつた。畑にはすでに青い葡萄を見、長く延びた唐玉黍たうもろこしの穗をも見た。揖屋いやの驛を過ぎた。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
里芋、大根、唐蜀黍たうもろこしなどの畑のそこはかとなくつらなりたる、殊に、白髮の老爺らうやの喪心したるやうに、默して背を日にさらしたる、皆これ等古驛に於て常に好く見る所の景なり。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)