“とうきび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐黍88.9%
玉蜀黍11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほこりっぽい道を、上衣を肩にかけて歩いている。同じような道をいつか通ったことがある。両側は家並でなく、一面の唐黍とうきび畠だ。唐黍畠から犬が這い出して来る。
幻化 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
窓から小高い山の新芽がのびた松や団栗どんぐりや、段々畑の唐黍とうきびの青い葉を見るとそれが恐しく美しく見える。
海賊と遍路 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
時にはコーン・フレックスといって玉蜀黍とうきびの沢山入ったパン菓子の暖め立てのものを食べます。なかなか美味おいしいものです。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それ等の中のある物には、ニューイングランドの玉蜀黍とうきび小屋が、柱の上に置かれたブリキの鑵で、齧歯類の動物をふせぐのと同様に、柱の上にけばけばしい色の木箱がさかさまにのせてあった。