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『月を見ながら』
ふりがな文庫
『
月を見ながら
(
つきをみながら
)
』
縁側に蹲んで、庭の樹の葉の隙間から空を仰ぐと、満月に近い月が、涼しさうに青空に浮んでゐる。隣家から聞えて来るラジオは流行唄を唄つてゐる。草叢には虫の音が盛んで、向うの松林には梟が鳴いてゐる。さういふいろ/\な物音を圧し潰さうとするやうに、力 …
著者
正宗白鳥
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
譫言
(
うはごと
)
七夕
(
たなばた
)
五浦
(
いづら
)
僻陬
(
へきすう
)