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そめいだ
染出したる
萌黄緞子の
油箪を掛て二棹宰領四人づつ次に
黒塗に
金紋付
紫きの
化粧紐掛たる先箱二ツ徒士十人次に黒天鵞絨に白く
御紋を
山の手は庭に垣根に到る処
新樹の緑
滴らんとするその
木立の間より夕陽の空
紅に
染出されたる美しさは、下町の
河添には見られぬ景色である。
着し座す其
形勢いと
嚴重にして先本堂には
紫縮緬に
白く十六の
菊を
染出せし
幕を張り渡し表門には
木綿地に白と
紺との三
筋を染出したる幕を
張惣門の内には
箱番所を