“しみだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
滲出40.0%
沁出20.0%
染出20.0%
浸出20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洋燈ランプから滲出しみだすのか……」
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
成功と活動とのみに飢えかつえているような荒いそして硬い彼女の心にも、そんな憧憬あこがれと不満とが、沁出しみださずにはいなかった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お島は苦しい夢を見ているような心持で、そこを掃出していたが、不安と悔恨とが、また新しく胸に沁出しみだしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
仰向様あおのけざまに、火のような息を吹いて、身体からだから染出しみだします、酒が砂へ露を打つ。晩方の涼しさにも、蚊や蠅が寄って来る。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
窓下の点滴したたりが、ますます床へ浸出しみだすそうで、初手は、くだん跫音あしおととは、彼これあわいを隔てたのが、いつの間にか、一所になって、一条ひとすじ濡れた路がつながったらしくなると、歩行あるく方が、びしょびしょ陰気に
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)