“そのなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其中92.0%
其内8.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
往来はくらくなる迄込み合つてゐる。其中そのなかで木戸番が出来る丈大きな声を出す。「人間から出る声ぢやない。菊人形からる声だ」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其中そのなかの一人は同じ村外れの一軒のあばから金色きんいろの光りが輝きいでるのを見て不思議に思つてうかがつて見ますと何様どうでせう
金銀の衣裳 (新字旧仮名) / 夢野久作(著)
とある町の曲り角で、外套の袖袋かくしに手を入れて見ると、古いしわだらけに成つた手袋が其内そのなかから出て来た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
其内そのなかに、きみないからぼく一人ひとり此所こゝたといふ言葉ことばれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)