“そうび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薔薇53.3%
双眉13.3%
装備13.3%
壮美6.7%
愴美6.7%
蒼美6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つた薔薇そうびつる欄にからまり、庭苑の高きくさむら、垂れかかる樹枝などと共に、ぎっしりと深き茂陰を成す。
ここまで、黙って聞いた林冲りんちゅうは、ついにその双眉そうびをきっと青白い炎にして、末席の椅子から大喝だいかつを発した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
装備そうびのため、ちと駈けおくれたが、まだ、合戦にもいたらぬようで……」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして紺碧こんぺきの空へ、雄大なる芙蓉峰ふようほう麗姿れいしが、きょうはことに壮美そうび極致きょくちにえがきだされた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ己れの愴美そうびに酔い得た俳優のように生き生きと美しく死ぬことができ易いのは確かなようだ。
安吾史譚:01 天草四郎 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
その性いさぎよくして、ひとへに人間の栄耀えようをかろしめて、たゞ山林幽閑をしのび、つひに当寺の蘭若らんにゃをしめて弥陀の浄刹じょうせつをのぞむ。天平宝字七年六月十五日蒼美そうび
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)