“さうび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薔薇95.8%
薔微4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しみじみと身に染みるもの、油、香水、痒ゆきところに手のとどく人が梳櫛すきぐし。こぼれ落ちるものは頭垢ふけと涙、湧きいづるものは、泉、乳、虱、接吻くちづけのあとのおくび、紅き薔薇さうびの虫、白蟻。
第二真珠抄 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
信吾を見ると、『。』と抑へた様な声を出して、膝をついて、『ようこそ。』と言ふも口の中。信吾はそれに挨拶をし乍らも、頭を下げた清子の耳の、薔薇さうびの如く紅きを見のがさなかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
薔薇さうび薔微さうび、あてなる薔薇さうび
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)