“せつちゆう”の漢字の書き方と例文
語句割合
雪中100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その娘が、今年は、雪中せつちゆうを出あるく時の用意にとて、縞セルの被布ひふを拵らへた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
中硝子なかがらす障子しやうじごしに中庭なかにはまつ姿すがたをかしと絹布けんぷ四布蒲團よのぶとんすつぽりと炬燵こたつうちあたゝかに、美人びじんしやく舌鼓したつゞみうつゝなく、かどはしたるひろひあれは何處いづこ小僧こそうどん雪中せつちゆうひと景物けいぶつおもしろし
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
越年中をつねんちゆうは、讀書するか、喰ふか、飮むか、寢るかぢや。子供の出來るのは名物ぢやぞ」と、また女どもの笑ひを引いてから、「面白いのは雪中せつちゆうの戀——戀と云へば、奇麗過ぎて當らないか知らんが、 ...
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)