“すゞり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
93.1%
6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すゞりのやうにそぎ立つた山頂に、霧がまき始めた。ゆき子は、その山頂の霧の動きを見てゐるうちに、何とも云へない、悲しみを感じてゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
伯父樣おぢさまきずのつかぬやう、我身わがみ頓死とんしするはうきかと御新造ごしんぞ起居たちゐにしたがひて、こゝろはかけすゞりのもとにさまよひぬ。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
阿波の殿様がそれを見て、自分の秘蔵のすゞり七枚までも出すから、取り替ては呉れまいかとの談話はなしがあつたが、鶴笑はなか/\うんとは言はなかつた。
硯と殿様 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
阿波の殿様がそれを見て、自分の秘蔵のすゞり七枚までも出すから、取り替ては呉れまいかとの談話はなしがあつたが、鶴笑はなか/\うんとは言はなかつた。