“すねんぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
数年前66.7%
數年前33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数年前すねんぜん、さる家を訪ねて、昼飯ちゅうはんの馳走にあずかって、やがてその家を辞して、ぶらぶら向島むこうじま寺島村てらじまむらつつみにかかったのが、四時頃のことだ、秋の頃で戸外おもて中々なかなかあかるい、私が昼の膳に出してくれた
狸問答 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
今から最早もう数年前すねんぜん、その俳優やくしゃが、地方を巡業して、加賀かが金沢市かなざわし暫時しばらく逗留とうりゅうして、其地そこで芝居をうっていたことがあった、その時にその俳優やくしゃが泊っていた宿屋に、その時十九になる娘があったが
因果 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
佛蘭西人フランスじんだアルゼリヤをおかさない數年前すねんぜんに此ブリダアのまちにラクダルといふひとんでたが、これは又たたいした豪物えらぶつで、ブリダアの人々から『怠惰屋なまけや』といふ綽名あだなつてをとこ
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)