“すきも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隙洩62.5%
隙漏37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片側町かたかはまちなる坂町さかまち軒並のきなみとざして、何処いづこ隙洩すきも火影ひかげも見えず、旧砲兵営の外柵がいさく生茂おひしげ群松むらまつ颯々さつさつの響をして、その下道したみち小暗をぐらき空に五位鷺ごいさぎ魂切たまきる声消えて、夜色愁ふるが如く
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
案内されたのはお勝手、かなり重い土竈へっついをどけて、揚げ板をぐと、中は三尺四方ぐらいの穴になっております。隙洩すきもる光線で一面のほこりは見えますが、瓶も何にもあるわけではありません。
それはかく、一青年と二警官とは、さいぜんの雨戸の外に立って、内部の様子を窺ったが、もうその時には、隙漏すきもる明りも見えず、人の気配さえしなかった。
妖虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)