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隙漏
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すきも
ふりがな文庫
“
隙漏
(
すきも
)” の例文
堤の上の安全燈からさす光の
外
(
ほか
)
は、
隙漏
(
すきも
)
る
燈火
(
ともしび
)
さえなかった。暗黒の中に
大入道
(
おおにゅうどう
)
の様な句碑がニョキニョキ立並んでいた。
一寸法師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
お
妾
(
めかけ
)
はいつでもこの時分には銭湯に行った留守のこと、彼は一人
燈火
(
あかり
)
のない座敷の置炬燵に
肱枕
(
ひじまくら
)
して、折々は
隙漏
(
すきも
)
る寒い川風に
身顫
(
みぶる
)
いをするのである。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それは
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
、一青年と二警官とは、さい
前
(
ぜん
)
の雨戸の外に立って、内部の様子を窺ったが、もうその時には、
隙漏
(
すきも
)
る明りも見えず、人の気配さえしなかった。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
隙
常用漢字
中学
部首:⾩
13画
漏
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
“隙”で始まる語句
隙
隙間
隙見
隙間風
隙々
隙洩
隙虚
隙取
隙潰
隙入