“じんじふせい”の漢字の書き方と例文
語句割合
人事不省100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれさむさがほねてつするのことを明瞭めいれうあたまうかべて判斷はんだんするのには氣候きこう變化へんくわあまりに急激きふげきであつた。かれあひだ人事不省じんじふせい幾時間いくじかん經過けいくわした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あの毒薬の注射にしても、ゴリラを殺すのが目的ではなく、一時人事不省じんじふせいに陥らせ、檻の中から、逃げ易い病院へ移させる手段でなかったとは云えぬのだ。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
刀を差した男の体は鳥のようであった。河野は何時いつの間にか人事不省じんじふせいに陥ってしまった。そして、気がついた時には、刀を差した男がうしろへ廻って背をさすっていた。
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)