“じゅんせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
純正40.0%
荀正20.0%
醇正20.0%
順世20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十世紀の茶釜は、昔の文福茶釜のようなタヌキのばけた動物とはちがい、純正じゅんせいなる『鉱物』でござりまする。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
紀霊の配下に荀正じゅんせいという部将がある。馬を駆って、躍り出し
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
揚広は子を以てだに父をしいす。燕王の傲慢ごうまんなる、何をかさゞらん。敬の言、敦厚とんこうを欠き、帝の意、醇正じゅんせいに近しといえども、世相の険悪にして、人情の陰毒なる、かなしきかな、敬の言かえって実に切なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
逃虚子はぶつを奉じて、しか順世じゅんせい外道げどうの如く、遜志斎は儒を尊んで、しか浄行者じょうぎょうしゃの如し。嗚呼ああ、何ぞ其の奇なるや。しかも遜志斎も飲を解せざるにあらず。其の上巳じょうし南楼なんろうに登るの詩に曰く
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)