醇正じゅんせい)” の例文
揚広は子を以てだに父をしいす。燕王の傲慢ごうまんなる、何をかさゞらん。敬の言、敦厚とんこうを欠き、帝の意、醇正じゅんせいに近しといえども、世相の険悪にして、人情の陰毒なる、かなしきかな、敬の言かえって実に切なり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)