“しゅうふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
修覆30.0%
宗服30.0%
慴伏20.0%
修復10.0%
繍服10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家の修覆しゅうふくさえまったければ、主人の病もまた退き易い。現にカテキスタのフヮビアンなどはそのために十字架じゅうじかを拝するようになった。この女をここへつかわされたのもあるいはそう云う神意かも知れない。
おしの (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
さぎのように、ひとりの、うす鼠色ねずいろ宗服しゅうふくを着た虚無僧こむそうが、柳の下にたたずんでいた。じいっと、水のながれを見つめていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いくらそうでございませんと私が言っても感じがすこぶる滑らかになってどうも私がフガを堂々と慴伏しゅうふくせしめたような恰好にも見えてくるが、事実はまったく大違いの話であった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
これはなにか理由がなければならない。船を修復しゅうふくする器具がないことも理由の一つかもしれないが、もっと重大な理由がひそんでいるように思われる。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
伝馬船てんません修復しゅうふくに手をつくした、だが、なにぶん修繕しゅうぜんに必要な道具が不足である、そのうち、食物がなくなってくる、水が飲めない、ぼくらは修繕するのをよして、船は雨風のあたらない場所にかくし
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
権門富貴の最後の儀式を飾る金冠繍服しゅうふくの行列こそ見えなかったが、皆故人を尊敬し感嘆して心から慟哭どうこくし痛惜する友人門生のみであった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)