“しとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
舐犢40.0%
四涜20.0%
子徳20.0%
死犢20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舐犢しとくの愛を受けて長ずるものを貶して、祖母ばゞあ育ちは三百やすいといへる諺に引かへ、憎まれ子の世に立ちて名を成し群を抜くことを云へる、東西共に同じきもおもしろし。
東西伊呂波短歌評釈 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
四涜しとくの塔と呼ばれていた。そこには四人の悪神の像が、呪縛じゅばくされて置かれてあった。それを通ると鐘楼であった。梵鐘ぼんしょうは青く緑青ろくしょうを吹き、高く空に懸かっていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
跋文ばつぶんを読むに、この書は二世瑞仙晋ずいせんしんの子直温ちょくおんあざな子徳しとくが、慶応元年九月六日に、初代瑞仙独美の五十年忌辰きしんあたって、あらたに歴代の位牌いはいを作り、あわせてこれを纂記さんきして、嶺松寺に納めたもので
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
夜明けて後男共は今暁こんぎょう死犢しとくを食料にせんことを請求してきた。全くる故障より起った早産で母牛も壮健であるのだから食うても少しも差支さしつかえはない。
牛舎の日記 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)