“しじみじる”の漢字の書き方と例文
語句割合
蜆汁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼門きもんさわるようにおそれていた座敷ざしきだったが、留守るすだれかが這入はいったといては、流石さすがにあわてずにいられなかったらしく、こしらえかけの蜆汁しじみじるを、七りんけッぱなしにしたまま
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
その夏、土用あけの残暑のみぎり、朝顔に人出の盛んな頃、入谷いりやが近いから招待されて、先生も供で、野郎連中六人ばかり、大野木の二階で、蜆汁しじみじる冷豆府ひややっこどころで朝振舞がありました。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それが原因ですな。御馳走ちそうの食べ過ぎや。———蜆汁しじみじるを毎日飲むといいですな」
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)