“しきいぎわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
閾際70.6%
敷居際29.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五、六歩、よろめいて、松の間の閾際しきいぎわに、上野介はツ伏せに倒れた。倒れたが、すぐに又、夢中に立ち上りかけながら
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
閾際しきいぎわまで立ってきた女の様子に、友太は思わずぎくりとした。それは、男の友太にも一目でわかる女のからだであった。
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)
欝金うこんつつみかかえたおこのは、それでもなにやらこころみだれたのであろう。上気じょうきしたかおをふせたまま、敷居際しきいぎわあたまげた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
が、其処そこに横たわっていた藤十郎の姿を見ると、吃驚びっくりして敷居際しきいぎわに立ちすくんでしまった。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)