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さしおか
付られては其分に
差置れずと云は
道理なり番頭久兵衞とか
云奴こそ
怪しき
曲者其者を
嚴敷吟味せば文右衞門殿の
證りは立に相違なし是長八貴樣
案内を
江戸表
御月番御老中へ
御屆に相成る先達て御城代堀田相摸守殿よりの
早打上聞に達せしに
御覺悟有せらるゝの上意なれば京都に於ても
麁略無樣計らひ申さるべしとの事
故然ば其儘に
差置れずと
俄に
組與力等出張せしめ
晝夜とも
嚴重に
固めさせける此方にては愈々上首尾と
打悦び又も近邊の有徳なる者どもを