“さくほう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冊封50.0%
朔方12.5%
作法12.5%
削封12.5%
朔蓬12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
征服後、島津氏が琉球王をしてあいかわらず、支那皇帝の冊封さくほうを受けさせたのもこれがためです。
琉球史の趨勢 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
李広利りこうりを破ったその敵の主力が今どのあたりにいるのか? 今、因杅いんう将軍公孫敖こうそんごう西河せいが朔方さくほうの辺でふせいでいる(りょうと手を分かった路博徳ろはくとくはその応援にせつけて行ったのだが)
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
五原ごげん朔方さくほう雲中うんちゅう上谷じょうこく雁門がんもんなどが、その例年の被害地である。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
一 小説作法さくほううち人物描写に次ぎて苦心すべきは叙景なり(対話は人物描写の一端と見るが故にここに言はず)
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一 どうやら隠居の口小言くちこごとのみ多くなりて肝腎の小説作法さくほうはお留守になりぬ。初学者もし小説にでも書いて見たらばと思ひつく事ありたらばまづその思ふがままにすらすらと書いて見るがよし。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
平次殿、その言葉は一応もっともだが、これは何分にも大事の上の大事だ。二十万石の大大名が改易削封さくほうになれば、何百何千人の難儀ばかりでない。
雀躍じゃくやくして家にとって返した紀昌は、再び窓際の虱に立向い、燕角えんかくゆみ朔蓬さくほうやがらをつがえてこれを射れば、矢は見事に虱の心の臓をつらぬいて、しかも虱を繋いだ毛さえれぬ。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)