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さいしょうどの
宰相殿はなおなおおおこりになって、
一寸法師にいいつけて、お
姫さまをお
屋敷から
追い
出して、どこか
遠い
所へ
捨てさせました。
「これこれ、このお
方をだれだと
思う。
三条の
宰相殿の
姫君だぞ。うっかり
失礼なまねをすると、この
一寸法師が
承知しないぞ。」
一寸法師が
宰相殿のお
姫さまを
連れて、
鬼が
島から
宝物を
取って、めでたく
帰って
来たといううわさが、すぐと
世間にひろまって、やがて
天子さまのお
耳にまで
入りました。