“ごちそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御馳走94.1%
饗応3.8%
御饗応0.8%
御響応0.4%
肴饌0.4%
響応0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうもね、寒くってたまらないから、一杯御馳走ごちそうになろうと思って。ええ、親方、決してその御迷惑を掛けるもんじゃありません。」
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
政雄に同情を持っていた対手あいての運転手は政雄をカフェーへれて往って饗応ごちそうをしてくれたので、それがために遅くなって宿へ帰ったのは夜の十一時ごろであったが
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「お葉ちゃん何か御饗応ごちそうになるの」
文妖伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
なんでも春で、きれいなたいさわらなどがぴちぴちしていたことを覚えている。友人はその魚を仲買人の手から数ひき買って帰り、それをじぶんで料理して、私に御響応ごちそうした後で
妖影 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
窓の真珠の簾を照らしていた陽の光が薄れて、銀燭が青い焔を吐きだしたところで、青年と仙妃の前には肴饌ごちそうが並んだ。
賈后と小吏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
響応ごちそうになってると、女がさかずきをくれと云うので、やろうとしているうちに、二人の女の子はになって飛ぶし、女は内裏雛だいりびなのようになったのだよ
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)