“こんりゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
建立95.3%
坤竜1.2%
兗竜1.2%
兗龍1.2%
袞龍1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
省線電車渋谷駅の人気者であった「忠犬」の八公はちこうが死んだ。生前から駅前に建立こんりゅうされていたこの犬の銅像は手向たむけの花環に埋もれていた。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
関の孫六水火の合符がっぷ乾雲けんうん丸は大沸かし小沸かしの火策をのみ、わきざし坤竜こんりゅうはやいば渡しの水術を宿して、雲竜二剣
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何はともあれ、これで手にある坤竜こんりゅうつがいに返り、雲竜ところをひとつにしたと思ったのもつかのま、さっきまで確かに行燈の下にあった脇差坤竜丸が姿を消しているのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そこで主上におかせられては、侍臣花山院師賢もろかた卿へ、兗竜こんりゅう御衣ぎょいをお着せになり、御輿おんこしに乗らせて比叡山へつかわし
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
袈裟けさ あらたかわる 兗龍こんりゅうほう
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そして、彼は、天子の寵をたのみ、袞龍こんりゅうの袖にかくれて哀訴あいそした。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)