“こりこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小利口33.3%
小悧巧33.3%
小利巧11.1%
小怜悧11.1%
小悧口11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小利口こりこうなるはるき性根せうねをやしなうてめんかぶりの大變たいへんものになるもあり、しやんとせし氣性きせうありて人間にんげんたち正直せうぢきなるは、すねもの部類ぶるいにまぎれて其身そのみれば生涯せうがいそんおもふべし
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「若輩者の小悧巧こりこういさめだて、お聞き流し願います。もう御諫言はいたしません」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だめ、だめ、領治など、彼の部下のちょっぴり小利巧こりこうなやつがやっているに過ぎん。劉表の短所は、なんといっても、酒色に溺れやすいことだ。呂布と共通なところがある。なんで時代の英雄たるを
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、その学んで得たところを実行に移して行くところに、その学問知識の価値があらはれて来るのであつて、実行なしの知識は、徒に人を小怜悧こりこうにするばかりである。
雨の日に (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
「よく喋言しゃべるやつだな。……して見ると、その杉の市という按摩はちょっと小悧口こりこうな面をしているだろう、どうだ」
顎十郎捕物帳:06 三人目 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)