“こはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
琥珀91.1%
古白3.0%
呼魄1.0%
巨擘1.0%
虎伯1.0%
虎白1.0%
賈舶1.0%
鼓膊1.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラスびんからは冷たい雫がたれていたが、その中にいっぱいつまった琥珀こはく色の液体をすかして、次郎の胸がぼやけて見えた。
次郎物語:03 第三部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
手には元禄模様の華美はでな袋にバイオリンを入れて、水色絹に琥珀こはくの柄の付いた小形の洋傘こうもりげている。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
それから私の兄が久松家の用人をやめて自分の家に戻って後、そこには藤野古白こはくの老父君であった藤野すすむ翁が久松家の用人として住まっていた。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
あの早稲田の学生であって、子規や僕らの俳友の藤野古白こはくは姿見橋——太田道灌どうかん山吹やまぶきの里の近所の——あたりの素人しろうと屋にいた。
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼も両手を前へ突き出しあたかも何物かを招くかのように左右の十指を縦横自在に、不思議な形に結びつづけたが、これぞ「東方降三世夜叉」の呼魄こはくと名付ける印であった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
先生がお玉が池時代に有してゐた千戸の病家は、先生をして当時江戸流行医の巨擘こはくたらしむるに足るものであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
もっとも、山本勘介という人物そのものの在否すら、むかしから問題になっていて、「武功雑記」には、上泉伊勢守とその弟子の虎伯こはくとが、京都の帰途、三州牛久保の牧野家で、山本勘介と出合ったことが記載してあり、「北越軍記」には、居たようにも誌し、居なかったようにも書いてある。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上泉流かみいずみりゅうの剣法に虎白こはく和尚の禅機を取り入れ、称して無住心剣夕雲せきうん流といっている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
シナ海・インド洋の沿岸、西海の群島諸方においてはわが賈舶こはくの時々往来するのみならず、わが行険者流はあるいは植民をなし、あるいはその地方の重なる権者となりたることは吾人が喋々ちょうちょうをまたずして識者の知るところならん。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
失恋した女の心臓へ失恋した男の血液を送って負と負との積は正になるという理屈から、この組み合わせの心臓の鼓膊こはくが「恋愛曲線」を描くというもっともらしい結論をつくりあげ、それを、共通の「恋仇こいがたき」の結婚の日の贈り物としようとする趣向である。
探偵小説壇の諸傾向 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)