“こうほね”の漢字の書き方と例文
語句割合
河骨100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中央の池泉は水が浅くなり、なぎさは壊れて自然の浅茅生あさじうとなり、そこに河骨こうほねとか沢瀉おもだかとかいふ細身の沢の草花が混つてゐた。
夏の夜の夢 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
それがないとしのげませんほど、水の少いところですから、菖蒲あやめ杜若かきつばた河骨こうほねはござんせんが、躑躅つつじ山吹やまぶきも、あの、牡丹ぼたん芍薬しゃくやくも、菊の花も、桔梗ききょうも、女郎花おみなえしでも、みんな一所いっしょに開いていますよ
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
欄間らんま、天井等の角度は、著しく平坦へいたんにして、窓、垣、池などに咲く花は人物家屋に比してその権衡けんこうを失したれば、桜花は常に牡丹ぼたんの如く大きく、河骨こうほねの葉はさながら熱帯産の芭蕉ばしょうの如し。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)