“こうせつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巷説46.2%
巧拙42.3%
構説3.8%
考説3.8%
降雪3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそらくは伝写に伝写をかさねて世をたものだろうから、どこまでがほんとか、記載のことも巷説こうせつの程度以上とは信じかねる。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三味線しゃみせんを習うにも五六年はかかる。巧拙こうせつを聴き分くるさえ一カ月の修業では出来ぬ。趣味の修養が三味しゃみ稽古けいこよりやすいと思うのは間違っている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
たれが、そんなややこしい理論構説こうせつに耳をかそう。名分とは、民の直情に合致するものだ。大義とは、民のなかに持っている鉄則の信条じゃ。この標的まとはずしては、いくさも政治もうまく運ぶわけはない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(第六回、打製うちせい類及びみかき製類考説こうせつの末文等を見よ。)
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
降雪こうせつが夜のうちにあったのだ。そしてその日、妖怪に出会ったのである。