“けっかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
結核66.7%
血角33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがねえ、つぎが大へんなんですよ、耕牧舎こうぼくしゃ飼牛かいうしがね、結核けっかくにかかっていたんですがある日とうとうんだんです。ところが病気びょうきのけだものは死んだらてなくちゃいけないでしょう。
バキチの仕事 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ぴんぴんはたらいていたひとが、だんだん元気げんきおとろえていって、あおかおつきになり、手足てあしがやせて、ばかりおおきくえ、そして、どこがわるいということもなくんでしまう、いまは、結核けっかくなんていうが
草原の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また税関のある地方からは珊瑚珠さんごじゅ、宝石、布類、羅紗らしゃきぬ及び乾葡萄ほしぶどう乾桃ほしもも乾棗ほしなつめ類、また地方によっては皮あるいは宝鹿ほうろく血角けっかくを納めるところもある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
また、宝鹿ほうろくは四月、五月の間は自分の頭の血角をよく保護するためにそんなに遠いところに遊びに出ないけれども、土人は巧みにこの血角けっかく宝鹿ほうろくを撃ち止めるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
この血角けっかくはシナでは身体を壮健にして寿命を長くし、なお顔の艶をよくする利目ききめがあるというので、いわゆるシナの仙薬を拵えるためにチベットから沢山買い出して行くです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)