“くめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
苦茗62.5%
苦鳴37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆっくり、苦茗くめいをすすり
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
次席老中太田備中守おおたびっちゅうのかみは、幸いに、もう書院に出て、朝の苦茗くめいをすすっていた。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とら比較的ひかくてきおろか動物どうぶつで、憤然ふんぜんをどらして、鐵車てつしや前方ぜんぽうから飛付とびついたからたまらない、おそ旋廻圓鋸機せんくわいえんきよきのために、四肢しゝや、腹部ふくぶ引裂ひきさかれて、苦鳴くめいをあげて打斃うちたをれた。もつと狡猾こうくわつなるは猛狒ゴリラである。
「むッ……」と十郎太は、苦鳴くめいをあげて、たおれた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)